【金剛山】冬将軍の恩恵にあやかる 霧氷と氷瀑と白銀の世界
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華金に浮かれすぎて6時過ぎまで飲んでしまったもんだから、土曜日は目が覚めたらもう夕方でした。最後にたどり着いたカラオケで頭を振り回していたのだろう、妙に首が痛い。
そんな残念な土曜日を過ごしてしまった後悔もあり、日曜日は朝4時50分に起きて、金剛山へと向かうことに。土日の起床時間差が12時間。積極的に時差ボケを作る一人時間差攻撃で出撃する。
さすが大阪イチ人気の山、始発だというのに乗車率100%超え。
金剛山といえば、南大阪の人間にはほんと馴染み深い山です。地元の小学校では高学年になれば、冬の金剛登山が耐寒遠足として開かれていました。残念ながら自分たちの世代にはO-157問題のあおりを受けて無くなってしまいましたが…あとセアカゴケグモ問題もあったり、思い返せば何かと物騒な時期だった。
7時20分、金剛登山口着。
さて、出発です。この地点ですでに気温はマイナス5℃。
こんな具合に脇道が。「ツツジオ谷」ルートを登っていきます。
既にこの雰囲気。静寂な空気が満ちている。雪は音を吸い込むと言うけれど、こんな場所にくるとそのことを強く実感できます。
写真を何枚も続けることで静寂を表現してみる。
なんどか渡渉もあります。とはいえルートも明瞭だし、既に雪道には足跡が。
岩場をよじ登ったりするところもありますが、そこまで危険な感じはなし。
雪も非常に締まっているので特に滑るようなことは無かったですが、用心するに越したことはないので、4本歯の軽アイゼンは早めに装着しました。
歩いて1時間と少しで、お目当ての姿が…!
そう、氷瀑です。
「二ノ滝」という滝だそう。
自然の造形美を満喫。登山道に入った瞬間から感じていた完勝の予感は間違っていなかった。
登山道に戻ります。ここから一気に高度を稼ぐ。
杉の茶色が鮮やか。どことなく北欧チック。奥からトナカイが出てきそうな。
尾根道へと出ます。千早本道とはここで合流。曇り空で眺望は期待していなかったけれど、奥が明るい?
街は晴れてます。そして西から晴れてきている。うん、今日は完全にツイてる。
ミニ霧氷のトンネルを抜けると・・・
9時15分、山頂広場に到着です。
そして今週も見える、PLの塔。
山頂はマイナス11℃。この日一番写真を撮られていたのはこの温度計かもしれない。超ベテランらしき人たちも口を揃えてマイナス2桁は初めて見た、と。
天気が良くなることに期待をしながら、写真右下のベンチにて早めのお昼。そして、、、
はい晴れたーーー!
広場に戻ってもういちど。
笑いが止まりませんな。
「うっしっし」
「色々寒い」
夫婦杉。フレームに収まりきらない巨根巨木っぷり!
葛木神社を抜けます。
通り抜けさせてもらいますね。話しかける寸前で凍って固まったみたいな表情だな。
行きと違って整備された登山道だから歩きやすい。本当に気持ち良い道です。
青と白のコントラストが織りなす冬景色。青がどんどん濃くなっていくから、同じような景色なのに何度もシャッターを切ってしまう。
ゆるっと時間をかけながら、大阪府最高地点に到着です。
大阪府で一番高い所は掌握した、の図。
下山中も時折こうして抜けた風景に出会える。遠くに見えるのはこちらも先週に引き続きの大峰山系、かな。山座同定は難しい。
太陽が徐々に高くなる。
透け感を狙ってみたりなんかして。
そうこうしているうちに、ちはや園地に到着です。
なんとここ、キャンプ場です。大阪府で一番標高の高いキャンプ場(そらそうか)。ロープウェイでも上がれる山なので、家族連れで大賑わい。みんなそり遊びに夢中なご様子。
伏見峠から林道へ。念仏坂を下ります。
大阪府指定天然記念物「千早のトチノキ」。推定樹齢およそ300歳だそう。
林道に入ってからはおなじみの杉林が続きます。つくづくこっちを下りに使って正解だったと言える。
11時45分、無事に下山完了。
登り1時間50分、下り1時間30分。午前中に終えられるライト登山とは思えない充実の一日でした。
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冒頭で述べたように、小学生でも登れてしまう山である金剛山。氷瀑や霧氷が見られるということもあり、この季節がハイシーズンでありベストシーズンと断言してしまって良いと思います。バリエーションルートも半端なく豊富、都心からのアクセスも良好。愛犬と一緒に1000回登山なんて猛者もいらっしゃったり。※ちなみに最多記録は1万4000回以上。1年毎日登っても38年以上かかる計算になるぞ。。。
そんなわけで真冬の金剛山、超絶オススメです。
写真を見返して、既にもう一度行きたくなってますから。